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幼児期の「造形表現」は日常そのもの

生活の中の造形表現
表現という言葉は、意図的に表す「表」と、知らず知らずに現れてしまう「現」という漢字が組み合わさっています。
自分のいろんな経験値を見える化し、内にあるものを外に出すコミュニケーションを楽しむものなのです。 自分の気持ちを正直に、ストレートに表した絵を見ると、その時の子どもの内面や状態が見えてきます。そして子どもたち自身も、描きながら自分の気持ちを整理したりしているのです。
造形活動は行事のための活動ではなく、谷戸幼稚園では「作りたい!」「描きたい!」と思った時に、すぐに取り掛かれる工夫をし、子どもがいつでものびのびと表現できる環境を大切にしています。
幼児期の描画表現は、その子の存在証明
子どもの絵が大人と違うのは、単に手先の未熟さだけではなく、客観性、論理性がまだ確立されていないためで、だからこそ自己表現としての大きな意味を持っています。
大人はイメージを優先させて絵を描きますが、子どもは年齢が低いほど、紙に描くことだけに囚われなかったり、描いてから意味をつけたり、描きながらイメージが湧いてくることもよくあります。年長ぐらいになると、よく観て描こうというテーマも楽しめるようになりますが、各自が注目するところ、興味をもつところはさまざま。描く対象と今ある知力、体力、精神力、すべての感覚を駆使してかかわった心持であり、自分にとっての対象であり、自分を見つめ、自分の世界を広げていくのです。
