top of page

豊かな自然が五感を研ぎ澄ます

園庭��で遊ぶ園児たち

自然の教育力で、育まれる感性

 

広大な土地に恵まれた園ではありませんが、その分、小さな変化にも気づく感性、小さな恵みにも愛しさを感じる心が育っていきます。園庭では毎日、足場を確かめながら大きな桐の木に登る子、キレイな木の葉を集める子、水の流れを試行錯誤して川を掘っている子など、五感をフル活用して自然と向き合うそれぞれの姿が見られます。

 

子どもたちが大好きな泥や水、砂、生き物などの自然物は人間のための目的を持っていません。だからこその多様性、複雑性、独自性があり、子どもたちのさまざまな感覚を引き出し、いろいろな見立てや気づきをもたらします。小さな変化に気づき、小さな恵みにも愛おしさを感じられる心が育つのです。

 

子どもたちの働きかけに、応えてくれる自然環境を

 

人間は、五感を駆使して周囲の「環境」に働きかけ、様々な実体験の中で「自分」をつくっていく生き物です。モノ(自然)と深く対話し、人と心地よく対話し、自分自身とじっくり対話しながら身体に刻まれる感覚世界。お米や麦や野菜や花の栽培、カメやウサギ、モルモットなどの飼育、さらには園庭で出会うカマキリや青虫やダンゴムシ…捕まえたり、飼ってみたけど死んでしまったりの小さなドラマが無数にあって、そうやって生活の中で「いのち」を感じていくのです。

自然の恵みを受けて刻み込まれる原風景は、決して他者とは共有できない、その人だけが持つ独自の世界です。その感覚は、やがては身体的な知性として、その人らしさの根幹を形成していくものなのです。

240425-ry-2K3A3589.jpg
bottom of page